THE NEST 説明書 + 設置・買い物・制御 ぜんぶ

温泉が壊した。
だから、温泉で直す。

弟子屈・美留和 VUILD「Nesting」87㎡。50℃の温泉一本で、家も足も温め、デッキの雪を溶かす。
使い方から設置・買い物・制御まで、この1ページに全部。

🎬 紙芝居(本人声・動画)で見る 🖼 スライドで見る
温泉50℃ × 井戸水7℃ カスケード方式 / チタン熱交換器 + ESP32自動制御 / 2026-06-24

1使い方(説明書)

日々の操作はこれだけ。スマホか、床下の制御画面(同じLANの nest-onsen-hvac.local)から。

🔥 暖める(冬)

  1. 制御画面で 暖房 を選ぶ
  2. 目標温度を + − で設定(おすすめ 22℃)
  3. あとは自動。温泉の弁とファンをESP32がPID制御で微調整

外気が氷点下になると、凍結防止に温泉を自動で細く流し続けます。

❄️ 冷やす(夏)

  1. 制御画面で 冷房 を選ぶ
  2. 目標温度を設定(おすすめ 26℃)
  3. 井戸水7℃のバルブが開き、同じコイルで冷風に

結露ドレンが水を受けます。湿度が高い日は風量を上げて。

♨️ 足湯(デッキ)

  • 人が近づくと人感センサで自動給湯(内湯の排湯35〜40℃)
  • 離れて3分で自動停止=節湯
  • 氷点下は無人でも最小流量で凍結防止

足湯のお湯は捨てずに、そのままデッキ融雪へ流れます。

☃️ デッキ融雪

  • 制御画面の デッキ融雪 をON
  • 外気0℃以下+デッキが冷たい時だけ自動で温水を流す
  • 表(玄関側)デッキは雪ゼロ。裏側は対象外(雪OK)

使うお湯は足湯の排湯。新たな熱は足しません=環境負荷ゼロ。

⚠️ 困ったとき:制御画面が出ない → 同じWi-Fiか確認/電源とWi-Fi再起動。それでも出なければ床下制御盤のAP NEST-HVAC Setup(パス setup1234)に接続して再設定。温泉が出ない・濁る → 元の手動止水弁を閉じ、プロに連絡(温泉配管は素人施工しない)。

2しくみ(熱を4段で使い切る)

温泉50℃を、暖房 → 入浴 → 足湯 → 融雪と、カスケードで一滴も捨てずに使う。

① 熱交換チタン熱交換器で暖房・冷房に。出口 約45℃
② 内湯かけ流し・井戸水で割り 40〜41℃で入浴
③ 足湯内湯の排湯 35〜40℃・勾配で自然流下
④ デッキ融雪表デッキ全面の雪を溶かす → 最終排水
🛡 大原則:温泉に触れる部品はチタン or 樹脂(PVC/PEX)だけ。 銅・普通のステンレスは硫黄で腐食します(エアコンが壊れた再来を防ぐ)。②内湯・③足湯は入浴利用なので温泉直でOK。
必要な温泉3〜7 L/分細い一本でOK
暖房負荷(−20℃時)約5kW平均2〜2.5kW
CO₂電気の約1/34排湯再利用で足湯/融雪は実質ゼロ

3実際に動く制御画面

下はライブのデモ(センサ値はシミュレーション)。実機では同じ画面が床下ESP32の内蔵Webサーバ http://nest-onsen-hvac.local/ で動きます。

4設計図(床下系統図)

床下配管・カスケード・スペック・凡例。表デッキは全面融雪、裏側は雪OK。

THE NEST 設計図

5設置手順(測ってから、段階で)

いきなり買わない。まず測る。それから暖房→冷房→足湯→融雪の順で足していく。

0測る
現地実測(買う前にこれだけ)

温泉の実流量(L/分)・温度・泉質(硫黄/pH)/井戸水の流量・温度・砂/既存配管の分岐点と排湯先/部屋の畳数・天井高(→必要kW)/契約アンペアと分電盤の空き/温泉利用の許可範囲。ここで数量・容量が確定する。

1暖房
暖房をつくる(本命)

温泉→ストレーナ→PVC電動弁→チタン熱交換器→二次側(不凍液)→循環ポンプ→床下フィンコイル→ECファン→床ガラリ。ESP32で床下温度をPID制御。熱交換器の排湯は内湯へ。

2冷房
冷房を足す

井戸水7℃側に砂取り+電動弁を追加し、同じコイルへ。結露ドレンパンを設置。制御画面に冷房モードが増える。

3足湯
デッキに足湯

内湯の排湯をデッキの足湯槽へ自然流下。人感センサで自動給湯・節湯。氷点下は最小流量で凍結防止。

4融雪
表デッキを全面融雪

足湯の排湯を、デッキ床下に蛇行させたPEX配管へ循環。表(玄関側)デッキの雪をゼロに。裏側は配管を伸ばさない=雪OK。最後は最終排水へ。

🔧 プロ必須:温泉・井戸の既存配管への分岐/温泉法の利用許可確認/200V電気工事(電気工事士)。自分(or 設備屋と協働)で買える:A〜F の機器一式。並行して自然公園法の届出(阿寒摩周 普通地域)。

6サウナ棟(温泉熱プリヒート × ロウリュ)

サウナは別棟。そこにも温泉から熱交換器を1台引いて、同じ方式で温めます。ただし正直に——温泉50℃では熱交換だけで90℃は作れません。役割を分けます。

⚠️ 大原則:温泉熱=床・ベンチの放射プリヒート/ロウリュ水を50℃保温/立上げ短縮/凍結防止のベース最終の80〜90℃と焼き石=キウアス(薪 or 電気ストーブ)。温泉でプリヒートする分、燃料・電気を30〜50%節約でき、立上げも速くなります。

♨️ 温泉熱がやること

  • 床・ベンチを放射で予熱(素足が冷たくない)
  • ロウリュ水タンクを45〜50℃に常時保温=すぐ蒸気に
  • 無人/夜間は室温5℃以上をキープ(凍結防止)
  • 各棟にチタン熱交換器+二次側ループ(NESTと同方式)

🔥 キウアス+ロウリュ

  • キウアスが最終80〜90℃と焼き石をつくる
  • 「ロウリュ ひと吹き」ボタン→石へ自動給水→蒸気
  • 蒸気中は換気ダンパーを90秒絞り、息苦しくなったら自動開放
  • 湿度センサは高温で壊さないよう前室の涼しい側に
サウナ設計図

制御ファーム:firmware/nest-sauna-hvac.yaml(室温/ベンチ/ロウリュ水/湿度/換気ダンパー・ロウリュ自動ポア)。薪キウアスなら電気不要で最も「白から組む」、電気キウアスならESP32で温度・タイマー・ロウリュまで完全自動化。

7WiFi 3棟ネットワーク(ロッジ・Nesting・サウナ/各〜100m)

3棟を1つのWiFiに。100m自体は無線で余裕ですが、本当の敵は白樺林の葉が5GHzを遮ること。だから見通しの確保が設計の肝です。

WiFi 3棟ネットワーク設計図

📡 A案:5GHz 屋外PtP(速い・安い・即日)

  • ロッジに光回線+ルータ=ハブ。各棟へ屋外CPE(皿/Beam型)でリンク
  • 見通しが取れれば100mは1〜2Gbps級・1リンク¥1.5〜3万
  • -30℃/IP67品+PoE給電+避雷接地。アンテナを樹冠より高いマストに上げる
  • 弱点:夏の葉で減衰→高さで見通しを稼ぐ

🟢 B案:埋設 光ファイバ(確実・無敵・一生もの)

  • 屋外アーマード光を各棟へ埋設+メディアコンバータ
  • 木・雪・落雷・電磁ノイズに完全無関係
  • 材料は安い(100m¥1万+変換¥1万×2)が掘削の手間
  • 母艦として長く使うなら最初からB、急ぐ所だけA
各棟の室内はメッシュAP(WiFi6)でカバー。バックホール(棟間)が無線でも有線でも、室内体験は同じ1つのWiFiになります。N⇔S直リンクを足せば1本切れても回り込める冗長構成に。

8デッキ足元ライト(音楽に同期)

デッキ下・階段の足元を照らすライト。結論:ESP32 + アドレサブルLED(SK6812 RGBW IP67)がベスト。音楽同期まで欲しいならWLED+I2Sマイクが最適解です。

💡 ふだん使い(ESPHome)

  • SK6812 RGBW=暖白Wチャンネル付きで足元が電球色で温かい
  • 暗くなったら自動点灯・人が来たら明るく、離れたら常夜灯レベル
  • 「ゆらぎ(焚き火)」エフェクトでデッキが落ち着く
  • 温泉制御・Home Assistantと統合(firmware/nest-deck-lights.yaml

🎶 音楽ガチ同期(WLED)

  • 同じESP32にWLEDを書き込み(install.wled.me
  • I2Sマイク INMP441を付け、Audio Reactiveを有効化
  • 低音でドン、高音でキラに自動反応。アプリで操作
  • ※ESPHomeとWLEDは排他→音用にもう1枚ESP32を専用化すると安定
配線のコツ:5V SK6812は長いと電圧降下→5m毎に電源を注入(または12VのWS2811)。屋外/雪は防水コネクタ+IP67スリーブで。データはGPIO16。

9買い物リスト(各サイトの最安・安定品を探す)

各行の Amazon / モノタロウ / Alibaba ボタンで、その品の検索結果が開きます。価格・在庫・納期を見て一番安く安定したものを選んでカートへ。

📝 正直に:カートへの自動投入は各サイトのログイン必須・ToS上できないため、ここでは1クリックで正しい検索結果に飛ぶ直リンクを用意しました。チタン熱交換器・電動PVC弁など主役はAlibaba(メーカー直)が最安、小物・即納はモノタロウ/Amazonが早いことが多いです。
区分品名 / 選ぶ基準概算探す(最安比較)
A. 水まわり(温泉と機械を隔離)💧
★必須チタンプレート熱交換器
20〜30プレート級・温泉用・チタン必須・分解清掃できる型
1〜2¥2〜4万
◐標準Y型ストレーナ(湯の花/砂取り)
樹脂 or SUS316・清掃可
2¥3千〜
◐標準手動ボールバルブ(止水)
PVC樹脂推奨
4〜6¥1〜2千
★必須架橋ポリ(PEX)配管 保温付
13A/20A・保温材付き
一式¥1〜3万
B. 電子バルブ(流量を自動微調整=心臓部)
★必須電動PVCボールバルブ(温泉側)
DC24V・PVC樹脂ボディ=耐食・比例(0-10V)か3点制御
1〜2¥1.5〜3万
◐標準電動比例弁(二次側)
真鍮/SUSでOK(きれいな水側)・0-10V比例
1¥1〜2.5万
代替電磁弁+PWM(安価代替)
ソレノイド弁・オンオフ時間比例で疑似比例
1〜2¥5千〜
C. 二次側ループ(きれいな水・腐食しない)
★必須循環ポンプ
Grundfos UPM / Wilo 等・小型DC/AC
1¥1〜3万
◐標準膨張タンク(密閉式)
2〜8L
1¥5千〜1.5万
★必須不凍液(プロピレングリコール)
食品グレード可・30〜40%
1¥5千
◐標準自動エア抜き弁・逆止弁
自動エア抜き
各1¥3千
D. ファンコイル(床下で空気をつくる)
★必須温水/冷水フィンコイル(FCU)
市販ファンコイル本体 or 車用ヒーターコアでDIY
1¥3〜8万(DIY¥1万〜)
★必須ECファン(DCブラシレス・PWM)
シロッコ/ダクト・PWMで風量微調整できる型
1¥1〜2万
▽冷房結露ドレンパン+ホース
冷房時の水滴受け
1¥3千
E. 制御(ESP32で自動微調整)
★必須ESP32開発ボード
ESPHome/Home Assistant連携(本書のファーム対応)
1¥1千〜
★必須防水温度センサ DS18B20
床下/居室/温泉入口/コイル出口/外気/デッキに各1
6¥500×6
◐標準リレー基板 / SSR
バルブ・ファン駆動
1¥2千
★必須DC電源 24V
バルブ・ファン・制御用
1¥3千
◐標準防水コントロールボックス
床下設置用
1¥3千
F. 各部屋へ+デッキ融雪
★必須床ガラリ(吹出口)
部屋数ぶん
部屋数¥3千×数
★必須融雪用 PEX/PB配管(デッキ床下)
デッキ全面に蛇行敷設・耐寒
一式¥1〜2万
◐標準床下断熱材
基礎/床断熱(冷房時の結露対策にも)
一式¥2〜5万
G. 安全(必須・プロ施工)🔧
★必須漏電遮断器・防水コンセント
ポンプ追加分の契約アンペアも確認
1¥5千
★必須凍結防止サーモ/過熱保護
過熱・凍結の保護
1¥3千
H. サウナ棟(温泉熱プリヒート+ロウリュ)♨️
★必須キウアス(薪 or 電気ストーブ)
最終80〜90℃と焼き石。薪=電気不要/電気=ESP32で自動化
1¥8〜25万
★必須チタンプレート熱交換器(サウナ棟用)
温泉50℃を二次側へ・各棟1台
1¥2〜4万
★必須床/ベンチ放射用 PEXコイル+循環ポンプ
二次側で床・ベンチを放射プリヒート
一式¥3〜6万
◐標準ロウリュ水タンク+電動給水弁
温泉熱で45〜50℃保温・石へ自動ポア
1¥1〜2万
★必須高温対応温度センサ DS18B20
室温/ベンチ/ロウリュ水/床(〜125℃対応)
5¥500×5
◐標準湿度センサ DHT22(前室設置)
高温で壊さないよう涼しい吸気側に
1¥800
◐標準換気ダンパー+サーボ
蒸気の抜けを湿度で自動調整
1¥5千
I. WiFi 3棟ネットワーク(〜100m×白樺林)📡
★必須屋外5GHz PtP(CPE・皿/Beam型)
各棟1台・-30℃/IP67・見通し確保で100m余裕
2〜4¥1.5〜3万/台
★必須屋内メッシュAP
各棟の室内カバー・WiFi6
3¥1〜2万/台
◐標準PoEインジェクタ/PoEスイッチ
屋外CPEへ給電
棟数¥3千〜
★必須マスト+避雷接地キット
アンテナを樹冠より高く・落雷対策
棟数¥5千〜
B案屋外用アーマード光ファイバ+メディアコンバータ
木・雪・落雷に無敵の確実案(埋設)
一式¥1万+変換¥1万×2
J. デッキ足元ライト(音楽同期可)🎶
★必須アドレサブルLED SK6812 RGBW IP67
暖白W付き=足元が電球色・防水
5〜10m¥1.5〜3千/m
★必須5V大容量電源+5m毎の電源注入
電圧降下対策。12V化ならWS2811
1¥3〜5千
◐標準ESP32(ライト専用・WLED用)
音楽同期はWLED専用機が安定
1¥1千
◐音用I2Sマイク INMP441
WLED Audio Reactiveで低音/高音に反応
1¥500
◐標準防水コネクタ/IP67スリーブ
屋外・雪対策
一式¥2千
最小・自分で組む¥12〜18万ヒーターコアDIY・電磁弁・ESP32
標準・市販品で揃える¥25〜40万市販FCU・比例電動弁
+冷房/足湯/融雪+¥5〜10万弁・砂取り・ドレン・融雪配管
いずれもエアコン¥100万より大幅に安く、暖房+冷房+足湯+融雪まで1本の温泉でまかなえます。

10ファームウェア(ESP32・組み立て済み)

制御プログラムは firmware/nest-onsen-hvac.yaml に完成済み。ESP32-S3にUSBで挿して、書き込むだけ。

配線(ESP32-S3):温度センサDS18B20 ×6 → GPIO4(1-Wire)/暖房弁 GPIO5・冷房弁 GPIO6・ECファン GPIO7・足湯弁 GPIO15・融雪弁 GPIO16・人感センサ GPIO17。電動弁とファンはリレー/SSR経由、電源は24V。

書き込み手順(どちらか)

# A) このMacから(ESPHome)
cd firmware
esphome run nest-onsen-hvac.yaml --device /dev/cu.usbmodem1101

# B) ブラウザだけで(ESPHome Web)
#   https://web.esphome.io を開く → CONNECT → INSTALL
#   nest-onsen-hvac.yaml の中身を貼って書き込み

書き込み後、ESP32は自宅Wi-Fiに接続し http://nest-onsen-hvac.local/ で③の制御画面を配信します。Home Assistantとも自動連携。初回はAP NEST-HVAC Setup / setup1234 でWi-Fi設定。

ファームは3つ用意済み(同じ手順で書き込み)

  • nest-onsen-hvac.yaml — NEST 床下空調+足湯+デッキ融雪(実機書込済・稼働中)
  • nest-sauna-hvac.yaml — サウナ棟 温泉プリヒート+ロウリュ+湿度/換気
  • nest-deck-lights.yaml — デッキ足元ライト(音楽同期はWLEDに切替)